2022年7月、アンセルにとって節目となる最新自社工場が稼働し、世界で急成長する手術用手袋とライフサイエンス市場に供給を開始しました。このインドの新工場は、特に新興国市場におけるアンセルの生産能力に貢献し、当社の世界規模のマルチソーシング戦略を強化するものです。
2022 年 12 月 1 日 、アンセルはグリーンフィールドプロジェクトとして、インド南部のタミルナドゥ州に約 8,000 万ドルを投資し、最新鋭かつ最も重要な自社工場を設立しました。グリーンフィールドプロジェクトとは、既存の施設の改修活用ではなく、自社で更地から製造設備を一から建設する投資を意味します。
この施設は、主に手術用製品やライフサイエンス製品の製造に重点を置いていますが、検査・検診用手袋など幅広いアンセル製品にも対応し、今後数年間の差別化された成長戦略を支えるために、将来的に大幅な拡張が可能な設計になっています。
2024年の完成時には70,734平方メートルの敷地に、43,000平方メートルの製造工場、配合調整設備、浸漬設備、後処理棟、倉庫、包装施設、管理事務棟、食堂、バイオマス発電による熱水機、工業用ガンマ線照射装置が建設される予定です。
この工場の完成は、アンセルの持続可能な製造の最新モデル工場となります。当工場の本格稼働時には、廃水が完全にリサイクルされ、生産に再利用される「廃液ゼロ」の操業ができる見込みであり、手袋業界では画期的な出来事となります。さらに、コヴァイのすべての建物は、2025年までに持続可能な建築環境におけるグローバルリーダーになるというインドの目標を支援するため、2001年にインド・グリーンビルディング評議会によって制定された基準に従って設計されています。持続可能な建築」とは、長寿命、柔軟性、適応性、再利用、回収可能性を考慮し、将来の気候リスクを考慮して設計された環境です。
コヴァイ工場の建設資材には、低炭素、低環境負荷、無害、再利用の素材が採用されています。アンセルは、工場のエネルギー源を化石燃料ベースから再生可能エネルギーに転換することを誓約しています。その結果、新工場の設計では、水とエネルギーの使用を最小限に抑え、持続可能な方法で調達されたバイオマスによる熱エネルギーや太陽光発電パネルなどの再生可能エネルギーを最大限に活用し、当工場で100%再生可能エネルギーを使用するという目標に向けて前進しています。
コヴァイの従業員数は1,800人程度を見込んでおり、そのほとんどは現地採用の従業員で、将来の増員にも対応できる余地を残しています。当社では、管理職のすべての職位において、当初からジェンダーバランスの目標を設定し、達成することを目指します。
最高経営責任者のNeil Salmonは、「この機会を活かして、自社工場の基盤を構築し、事業の継続性を維持しながら、人材の観点からも業界のベストプラクティスを構築・維持できるようにしたいと考えています。この取り組みにより、新たな雇用を創出し、地域にプラスの経済効果をもたらしながら、意欲的な従業員を獲得するエキサイティングな機会が生まれます。ここで得られる新たな仲間は、インドで活躍している営業チームの一員として、多様性を築き、新しいスキルと革新的なアイデアを加えて、当社のビジネスを前進させ、世界中のお客様のニーズに応えてくれることを期待しています。」と述べています。
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